旭川駅にはあまり良い思い出はない。だから取り上げようと思う。
1回目。旭川から札幌まで特急列車で行こうとした。ホームでは特急「ライラック」が今にも発車しそうであった。僕はその時どうしても特急「スーパーホワイトアロー」に乗りたかったので、その「ライラック」をパスしようと思った。「ライラック」が発車して30分後に「スーパーホワイトアロー」が出発するはずだ、それに乗ろう、と。しかし、僕は駅の係員のおじいさんに強制的に「ライラック」号に乗せられてしまった。「これに乗りなさい」と強い調子で言われたのである。とにかくホームで待っていたのが誤解のもとだったようだ。でも、たった30分なのだから、ホームで待っていてもいいんじゃないかと思う。いくら列車ごと改札の時間が決まっているとしても。
2回目。1回目の時に「スーパーホワイトアロー」に乗り損ねた僕は今度こそ、と思い、網走からの直通列車「オホーツク」号をあえて旭川で降りた。今回は駅の係員はいなかったせいかどうかは知らないが、無事「スーパーホワイトアロー」に乗ることができた。それはよかった、めでたかった。でも、やはり因縁の旭川駅は僕に何かしらちょっかいを出さないと気が済まないらしい。彼(一応僕は旭川駅の性別はどちらかといえば男だと思っている)は僕に駅の自動販売機のコーラを買わせた。その大きさは500ミリリットル。お昼に乾パンとタケノコ山しか食べなかった僕にはかなりの難関であった。何とか飲み干したが、案の定、車内で気持ち悪くなった。
どーも旭川駅には何かあるらしい、と僕は思う。もう一度行って確かめてみなくてはならない。
(2002年7月追記)
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