「鬼無」とかいて、キナシと読む。鬼は、無し。だから別名「桃太郎」駅なのである。
高松駅の隣にある高松貨物駅は「高松桃太郎貨物ターミナル」というし、香川県は桃太郎には随分と縁があるのだなあと思った。
ところが、童謡「桃太郎」にもあるように、桃太郎の発祥の地は、香川ではない。
♪もーもたろさん ももたろさん
おこしにつけた きびだんご
ひとつ わたしにくださいな
ドンブラ流れてきた桃をざっくり切って、中から現れた子供を育てて鬼が島に派遣するという、本当はこのお婆さんが鬼婆なのではないかと解釈できる展開で、桃太郎はいざ出陣する(物語の細部の検討は、機会を改めよう)。腰に付けたきびだんごを、キジやサルに配って、仲間を増やすのだが…。その『きびだんご』、漢字で書くと吉備、である。時刻表をめくれば、JR吉備線というのがあるはず。岡山県あたりのことである。
きびだんごは、岡山県下では超有名なお菓子で、駅に行けば必ず売っている。
「吉備」が岡山だとすると、「讃岐」の香川は関係ないんではないか?
謎が、謎を呼ぶ展開になってきた。
後で調べたことだが、その桃太郎伝説の「鬼が島」というのが、瀬戸内に浮かぶ女木島という島なのだそうだ。桃太郎が頑張って鬼退治してくれた。だから、鬼がいない! ということらしいです。
ちなみに、筆者がこの駅を百名駅に選定したのは、訪問した際に、この後起こる驚くべき事件に絡んでいるからなんですが、それは別の機会に。
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