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大垣駅
夜の大垣駅(2001年3月/ETN)
東海旅客鉄道(JR東海) 東海道本線
大   垣 おおがき

開 駅
OPEN
明治17(1884)年5月25日
所在地
ADDRESS
岐阜県大垣市高屋町1丁目
接 続
CHANGE
JR>東海道本線美濃赤坂支線
近畿日本鉄道養老線線、樽見鉄道
 微妙な位置 (2000年9月 #17)
 たとえば、東京近辺に住んでいる人が関西旅行の帰りに「ムーンライトながら」を利用すると考えてみる。季節は冬がいい。彼または彼女(以下、彼と省略)は一人である。「ながら」に乗るために、京都方面からの電車を乗り継いで、夜遅くに大垣駅に着くだろう。時刻は夜10時を過ぎている。
 そのままホームで待っているのもなんだから、駅の橋上部にあがってみることにする。ホームは吹きさらしでとても寒い。

 彼はとても疲れている。早く自分の家に帰りたい。そんな時、行き先が表示されている電光掲示板が視界に入ってきて、

「 東 京 」

という文字が見える。

 大垣駅は微妙なバランスの上に立っている駅である。そこは当然ながら、まず第一に名古屋的である。また、ある意味では関西的でもある(ここは中京圏の西の玄関口である)。近鉄駅(運賃表で難波とか京都を探すとそれはそれで楽しめる)も隣にあるし、樽見鉄道のホームも端っこにある。美濃赤坂行きなんてのもある。ミスター・ドーナツもある(ただし、夜はわりと早く閉まってしまう)。エトセトラ、エトセトラ。

 ところで、いろいろなものが混じりあった駅だけど、夜遅くになると、そこは東京的一色になる(前述の「ながら」のためだ)。それは名古屋に対する背信行為のようにも思われる。大垣駅は身の振り方がとても難しいだろう、と僕は想像する。

(2002年7月追記)

「東京」行き
ETN


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